FC2ブログ

 

with gentle words
http://withgentlewords.blog81.fc2.com/

 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
 
この秋の美術教室で、ポール・ゴーギャン「ラヴァルの横顔のある静物」を
模写していたときに、メモ代わりに 作業の流れを画像に残していました。
忘れてしまう前に、作業工程も残しておこうと思います。

原画の輪郭線だけを鉛筆でコピーして描き、それをパネル(紙:鳥の子)にトレースします。
トレースにはチョーク状のパステルをカーボン用紙のように使うと、鉛筆よりも楽でキレイ。
もちろん、使うパステルはピンクや赤などのあとで馴染みの良い色で。

次に、墨+水干絵の具(泥絵具)で、骨描き(輪郭線引くこと)を面相筆でします。
この時、ずーーーっと面相筆でカリグラフィーを表現する ブラッシュ・ライティングの技を磨いてきたことが役に立ちました。 筆1本で太い線も細い線も描き分けるという訓練は、描画の世界でも通用するのだと感じます。
私が描いているところを見た日本画の先生に「カリグラフィーの筆使いについて」をたくさん質問され、興味を持っていただけたことが嬉しかったです。

骨描きが終わったら、彩色に入れます。
でもまだ岩絵の具は登場しません。
まず、全体にざっと1色の水干絵の具を薄く塗ります。(黄土系が無難だそう。)
その後、さらに水干絵の具で、色を置いていきます。
(いきなり、岩絵の具で描き始める方もいらっしゃるそうですが、岩絵の具は粒子が荒いものや細かいものもあり、粒子の大きさによっては下地の色が表に出てきやすい。そこで、下地に水干絵の具で色を入れることで、岩絵の具の発色を助けることもできる、とのこと。)
ここからの作業は 画家それぞれで異なるそうですが、地層でいうと一番下の層になるため、上に何度も重なってくる岩絵の具の色のことも考えながら、大体、3原色でブロッキングしていくと良いとアドバイスをもらいました。
ゴーギャン01
原画を見ながら、発色の良い水干絵の具を置いていきます。
遠近が無くなり、フラットなテキスタイルのように見えてきて面白いです。

ゴーギャン02
さらに、水干絵の具を置きます。
だいぶ奥行などが分かるようになってきました。
先生に、「ゴーギャンというよりセザンヌだねー。」と言われてしまいましたが、
この絵はセザンヌの影響がたっぷりなものなので、それもまた良しとして、次へ。

ようやく、岩絵の具を使い始めます。
ある程度、色を入れたところで、いったん、方解末(9番)を膠で解いて全体に刷毛で入れました。
これは、油絵でみられる筆跡や絵の具の凹凸感を方解末の質感で出そうという意図からです。
また、色が派手になり始めたので、いったん全体を馴染ませるためでもあります。

ゴーギャン03

日本画は筆跡を残さないように描くのだと、日本画を学んでいる方々が口々におっしゃいます。
でも、今回の模写では、筆跡をむしろ残すように描きました。
あとは、色面を意識した構成を意識すること。

原画のコピーを横に置いて、色を考えます。
ゴーギャン04
日本画を体験してみて、好きだなぁと感じたのは、岩絵の具を膠で練りながら、色のことや次の一手に思いめぐらす時間が持てることでした。
ザラザラの岩絵の具が膠と混ぜることで滑らかになっていく時間と、思考がまとまる時間は 心地よいタイミングで一致したりして。
あと、白の扱い方によって、質感が変わるなぁという印象。
白を描くのは胡粉を使うというくらいの知識しかなかったのですが、実は、方解末、水晶末、岩胡粉、貝胡粉と様々な質感の白があること。さらに、これらの白の粒子の大きさが変わることで、白の幅がとても広いように感じました。
そして、日本画の白は「強い」なぁとも。
この、「強い」という感覚は、例えば、壁をきれいなベージュに塗れたなぁと思っても、時間が経つと真っ白になってしまったり...という体験から。 日本画の白は下のほうの層にあっても、浮いてくるのだと感じました。

最近の私は、もっぱら、鉛筆か木炭か墨で描く、モノトーンの世界にハマっています。
でも、決して 色の世界に興味が無いわけではないのです。
岩絵の具は、同じ黒、同じ白でも、底に潜む色で、きっと深い深い世界を見せてくれるような気がしました。

スポンサーサイト
 
 

Comment


秘密にする

09 | 2018/10 | 11
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

chi-

Author:chi-
やわらかく優しい
ココロとコトバを
大切に伝えたい。
カリグラフィーを通じての表現を模索中。

Grant us the serenity
to accept the thing
we cannot change.

頭カタイな私...と感じて、優しくいたいと思うときに指針にしてる大事なコトバ。

未分類 (27)
展示 (53)
カリグラフィー (125)
スイーツ (8)
映画 (8)
ひとりごと (64)
お友達 (3)
本 (11)
アート (15)
料理・レシピ (7)
音楽 (2)
旅 (11)
ご飯 (3)
ワイン (1)
イベント (17)
コトバ (5)
好きなもの (29)
クラフト (2)
レッスン (3)
定期レッスン (2)
ロゴ (15)
実験 (10)
ウェディングアイテム (16)
壁 (8)
デッサン (10)
床 (0)

名前:
メール:
件名:
本文:

このブログをリンクに追加する

この人とブロともになる

QRコード

 
*Template By-MoMo.ka* Copyright © 2018 with gentle words, all rights reserved.
まとめ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。